体にAGEsができると?

皮膚中のコラーゲンが糖化してAGEsができると、弾力が失われて、肌のハリがなくなり、たるみやすくなります。肌のコラーゲンは新しく入れ替わるのに15年ほどかかると言われています。コラーゲンが糖化してAGEsができると、古いコラーゲンが分解されにくくなって、新しいコラーゲンとの入れ替えが遅くなり、老化が進んでいきます。この変化は見た目の老化に繋がります。糖化はコラーゲンの老化を進めて悪循環をもたらします。体の糖化が老化に関係するかも知れないと考えられるようになったのは1980年代ごろのことです。最近の研究では、AGEsの蓄積が、肌のたるみだけでなく、糖尿病合併症、骨粗鬆症、アルツハイマー病、癌など、人間のさまざまな部位で起きる疾患と密接に関係していることが明らかになっています。近年、糖化によってできるAGEsの影響による体の老化は「糖化ストレス」と呼ばれています。また糖化ストレスを減らす対策は「糖化ケア」と呼ばれています。

体を老化や疾患から守るには、できるだけAGEsをためないようにして糖化ストレスを減らすことです。糖化ケアは見た目の若さを保ち、さまざまな疾患の予防対策として注目されています。