糖化ストレス評価受託試験
糖化ストレスとは?
糖化はタンパク質と還元糖が⾮酵素的に結合し、糖化最終生成物( advanced glycation end products; AGEs)に至る反応をさします。
生体内ではグルコースだけでなく、アルデヒドやケトンがタンパク質と結合し、AGEsを生成します。また食品に含まれるAGEsの⼤量摂取は、生体内のAGEs蓄積量を増⼤させる可能性があります。さらに酸化ストレスや紫外線の暴露は糖化反応を促進します。
糖化ストレス(glycative stress)とは、糖化によるAGEs生成・蓄積に関わる生体ストレスを総合的に捉えた概念です。糖化ストレスによるAGEsの生成・蓄積は、皮膚老化、糖尿病合併症、認知症、動脈硬化症、⾻粗鬆症などの発症や進展に関わるリスクファクター(危険因子)になります。
糖化ストレスの測定評価
糖化ストレスは⾎糖、糖化反応中間体、AGEsなどの測定値によって評価されます。また糖化ストレス対策を⽬的とした生活習慣や食習慣は抗糖化とよばれます。
抗糖化には、⾷後高血糖を抑制する、糖化反応を抑制してAGEsの蓄積を防ぐ、生成したAGEsを分解する、食事由来AGEsの摂取量または吸収量を減らすなどがあります。
抗糖化作用は、さまざまな対策による糖化ストレス測定値の変化によって評価されます。