老化の死神と言われるAGEs

糖化はアミノ酸やたんぱく質が糖と反応し、茶色く、固く、変化してしまう現象です。さらに体の糖化を詳しく見ると、食事などから摂取した炭水化物や糖分が消化されて過剰にできた糖と、体のたんぱく質が反応してAGEs(エージーイー)と呼ばれる終末糖化産物ができて変質(劣化)することです。体の主要な組織である内臓、筋肉、皮膚、髪の毛などは、水を除くと主にたんぱく質でできています。体が糖化すると体の機能を維持するのに欠かせない「たんぱく質」が「糖」と結びついて「老化たんぱく質」になってしまい、本来の機能を失います。また、糖化したたんぱく質は機能が低下するだけでなく、新陳代謝されにくくなって体内に長く留まり、さらに老化を進めてしまいます。AGEsはAdvanced Glycation Endproducts略語です。一方、AGEという英単語は「年齢」を意味しています。体内にAGEsが増えると、老化が進む(AGE=年齢、が増える)のです。

つまり、AGEsはたんぱく質本来の機能を低下させるゴミのような物質で、老化を進める死神のような存在なのです。